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(2021年度)福重小学校・郷土史クラブ(立福寺の龍踊りの話しと実物見学)
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(写真1) 福重小学校・郷土史クラブ(手前は児童と2列目の両端は先生、中央最奥側の男性2名は立福寺の龍踊り保存会)

福重小学校・郷土史クラブ(立福寺の龍踊りの話しと実物見学)
日時:2021年9月14日、14時30分~15時30分   場所:立福寺公民館
出席:全体14名(児童は6名、先生方2名、立福寺の龍踊り保存会(出口氏、大又氏)2名、大村市文化振興課・柴田氏と他2名、福重郷土史同好会・上野)   ・前回内容(概要)は、ここからご覧ください。
 注:掲載写真は順不同(写真整理番号に意味はない)

主な内容:立福寺の龍踊りの話しと実物見学
 今回の郷土史クラブの主目的は、立福寺の龍踊り保存会の方からの話と、龍や楽器などの実物見学でした。児童は、龍が保存されている立福寺公民館にて、話を聞いたり実物の見学、さらには質疑応答などをしていました。

<主な見学内容> ・ 龍、玉、楽器類、古い龍など
<立福寺の龍踊り保存会からの話>
(出口さんと大又さん) (注:保存会の話は下記参照)

(写真2) 手前は児童、奥中央2名は保存会の方
(写真3) 手前は保存会の両名、奥側は児童と先生
(写真4) 左側:ためしに龍頭持つ
(写真5) 児童全員で龍持つ
(写真6) ドラなどの楽器の見学
(写真7) 疑応答中

<説明や質疑応答>
  今回、保存会の両名からの説明や、児童や先生からの質疑応答もありました。下記は、その内容を一問一答形式ではなく、項目別に説明や答えのみをまとめた形で掲載しています。その点は、あらかじめご了承願います。また、分かりやすくするために、( )内などの補足を上野の方でしています。

 なお、児童からの質問は、一例として「龍を作るのに何か月かかったのか?」「この龍の頭や牙(きば)は何でできているのか?」などもありました。

<玉、龍や踊りについて>
 龍踊りとは、玉持ち(玉を持つ人)が先頭を行き、それをが追いかけて動く踊りだ。龍の頭のことを「龍頭(じゃがしら)」というが、この重さは約15Kgある。重たいが、後で皆さんにも持ってもらう。次に2番手の人の動きは重要だ。前の龍頭と後の担当の人と間になるので、動きが、なかなか難しい。龍踊りは龍自体が重いので交代している。長く持っていると手がしびれてもくる。

<龍踊りの製作、経過や出演などについて>
 立福寺の龍踊りの歴史は、既に講話で聞いたと思うので省略する。( 「2021年7月6日の郷土史クラブ報告」、「立福寺の龍踊り」ページを参照)  昔から、ずっと長く踊られていたが、一時期この踊りは中断していた。しかし、平成15(2003)年頃に町民の寄付金と大村市からの寄付金で復活した。

 その時に長崎市の滑石の方に、現在の龍は新たに作ってもらった。この龍は「長崎くんち」に出てくる龍と同じものだ。だから、皆さんの質問にあった龍頭の材料や作り方について、我々は知らない。古い方の龍は、公民館の縁側上部に保存されている。この古い龍は、昔の町民の手作りだ。だから、(龍のウロコなどの)材料に葉書や年賀状が使われている。

<龍踊りの出演について>
 長年、福重地区敬老会に出演していた。一時期中断、復活を経て例えば大村の祭り、ハウステンボス、結婚式などにも出たことがある。また、(2018年10月14日開催の) 第100回記念•福重地区の敬老会にも出演したが、今現在これが最後となっている。大村市内で何かの行事に呼んでもらわないと、踊り方も忘れてしまう。

<楽器について>
 ここに大ドラ、ドラ、パラの3つの楽器を出しているが、これらは一部のみである。ほかにも長ラッパなど、たくさんの楽器ある。このパラは、雨の音に似ている楽器だ。

<龍踊りの人数や状況について>
 立福寺の龍踊りの人数は、玉持ち1名、龍8名、楽器担当など総勢で30から40名ほどである。立福寺町だけでは、踊る人数が足りないので、隣の弥勒寺町の人にも応援を頼んで出演してもらっている。

<衣装について>
 衣装も長崎市内の業者に発注している。保存場所は、龍と同じく立福寺公民館である。

<指導者や後継者について>
 踊りの指導ができる人たちが、既に80歳以上になっている。龍も重たい、それで踊ったりとか、アンコールに応えないといけないとか、なかなか大変だ。後継者も少なくなっているので先ほど話した通り、弥勒寺町の人も出演してもらって続けている。

 以上が、児童や先生からの質問にも応えながら保存会の両名が説明された内容の概略です。実際は、もっと多岐に渡り、内容の濃いお話もありました。

・見学後の児童の感想について・・・「龍が、かっこう良かった」「龍を見られたことは貴重な体験だった」
 先の説明や質疑応答をした後や、バスで帰る車中含めて児童の感想がありました。それは、主に次の「」内でした。なお、一部分かりやすくするために、補足で( )内容も書いています。

 「龍が、かっこう良かった」 「あんなに龍が重たいなって知らなかった」 「龍踊りを見たい」 「龍は持ってみて重たかった」 「(実物を見れて)楽しかった」 「龍を見られたことは貴重な体験だった。また、行きたい」などがあった。


<上野の感想など>

 大村市内、どこの郷土芸能も、通常ならば一般の大人でも龍や楽器などを直接触れたりする機会は、ほとんどないでしょう。今回、郷土史クラブの児童は、それを直接見たり、触ったりは、あるいは保存会の方へ質問もしていました。このようなことは、郷土芸能を、より身近に感じ、生きた勉強になったと思いました。

 また、お忙しい中、児童よりの疑問や質問に丁寧に応えておられた龍踊り保存会のお二人も、さすが様々なことを良くご存じで感心しました。私自身も、大変勉強になりました。龍踊り保存会や、今回の見学に参加して頂いた大村市教委の皆様へ、感謝申し上げます。最後に、立福寺公民館にいらっしゃった全員の皆様、お疲れ様でした。

(次回の郷土史クラブは、 月 日です)



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