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線刻不動明王像(弥勒寺の不動明王)(CG写真)
線刻不動明王像(CG写真)

線刻不動明王像(石の全体写真)


(1)石仏名称  線刻不動明王像
 
(詳細な線刻不動明王像紹介ページは、ここからご覧下さい)
(2)所在地  大村市弥勒寺町、弥勒寺公民館の敷地内
(3)石全体の大きさ  高さは約168cm、横幅は約78cm。
(4)仏様(線刻模様)の大きさ  -
(5)制作年代  鎌倉時代中期との説がある。
(6)主な特徴  とにかく線刻模様が素晴らしい。
(7)特徴点の補足  正確な年代と制作者が不明である。
感想、その他 (注意:上記左側写真で頭部の線刻模様を中心に一部分かりずらいため、CG線が未完成であることを事前にご了承願いたい)

 この線刻不動明王像(弥勒寺の不動明王)は、 高さでは福重最大である。線刻模様の細かさ、美しさは自然石に彫ったものとは思えないくらい精巧である。線刻線の幅は細い線と太い線があるが、太い線は太いなりに、細い線は細いなりに均一に近い。

 線刻模様の全体だけでなく、例えば片目をかっと見開いて睨みつけている迫力ある様、あるいは腹部や腰部分の線刻模様の緻密さは(自然石に彫りつけたものとして)県内に例があるのだろうかと思えるほどである。相当な技術力のあった人が彫ったものと推測される。

 私は、この不動明王に関して(3回の拓本作業も含めて)見学は今まで何十回もおこなったが、そのたびに線刻模様の素晴らしさに感心した。ただ、長年の風雪や何らかの衝撃などにより石の剥離や痛みもあり、キッチリした保存が必要であることは地元では理解しているが、その計画が今なお進んでいない。

 やや地域自慢めいたことを書いてきたが、これだけの線刻模様の不動明王が、大村市内外の方々に、あまり知られてないのは、かえすがえすも残念である。

<補足>
 
この線刻不動明王像(弥勒寺の不動明王)は、弥勒寺公民館の敷地内にあるが、なぜここに置かれているのか、全く不明である。江戸時代に編纂された(大村)郷村記にも、由来などの記述はない。この一帯は、けっこう勢力の大きかった弥勒寺と言う寺院があった場所である。その関係から「この弥勒寺と関係あったかもしれない」との説もあるが、この点は不明である。

 なお、不動明王それ自体は「(平安時代初期に活躍した)空海(弘法大師)が中国から図柄を持ち帰ったのではないか」とか、「密教と関係あるのではないか」とか様々な説がある。山岳宗教、山岳密教と言えば、この弥勒寺は(郡岳の旧称である)「太郎岳大権現(この山には弥陀、釈迦、観音の三尊をまつっていた)」に登る修験者の登山口の一つになっていた可能性はあるが、これまた詳細は不明である。

 この不動明王は市道脇にあり、そのため直ぐに見学できて大変便利な位置に置かれている。

(下記は関係ページ)
(『福重の名所旧跡』)線刻不動明王像(弥勒寺の不動明王) 
(『仏の里 福重』)線刻不動明王像(弥勒寺の不動明王)
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