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福重の名所旧跡や地形

金屋の二体仏(沖田町)
金屋の二体仏(かなやの二体仏) 場所:長崎県大村市 沖田町
 この『金屋の二体仏(かなやのにたいぶつ)所在地は、沖田町公民館近くの金屋(金谷)にあります。

 このページ初回掲載時、江戸時代に編纂された大村郷村記の記述通り「薬師(如来)」として書いていましたが、その後の調査により薬師様とは全く違うもので大村郷村記の記述間違いと分かりました。それで主に標題を改訂して再度掲載しています。

  なお、大村郷村記の記述間違いは、下記の「薬師」の文字
部分なので、その点を注意して、ご覧下さい。下記に大村郷村記をを引用しながら、この二体仏について紹介します。
(左写真は、沖田、金屋の二体仏)

  金屋の二体仏(大村郷村記には「金屋 薬師」と記述)について、(大村)郷村記から引用致します。下記の 内が、その文章です。(注:文章は続いていますが、分りやすくするため文章の区切りと思われる箇所に、スペース=空白を挿入しています)

 「 金屋 薬師
   弐躰坐像石二切付 例祭十月八日 勧請不知 百姓富五郎一手祭
   堂 壱間方 藁宇
   境内 五問二 三間  

 上記を現代風に口語訳すると次の< >内の通りと思われます。ただし、念のため、正式なものではなく、あくまでも上野の便宜上の素人訳ですから間違いあるかもしれませんので、ご注意願います。

   金屋 薬師 
  石に彫られた二体の坐像がある。例祭は百姓の富五郎が一人で10月8日にまつっている。どこのお寺に来てもらって執り行っているか不明である。1.8メートル四方の堂があり、屋根は藁ぶき(わらぶき)である。境内は、横9メートル、奥行き5.4メートルである。 >

補足
 建立年について、上記の大村郷村記には書かれていませんので不明です。また、ここに書かれている「薬師」と言う表現は、一般には薬師如来のことです。

 その薬師如来はほとんどが単体仏で、しかも手に薬師様の象徴と言うべき薬壺(くすりつぼ)を持っておられます。しかし、今回紹介しています石仏は、大村郷村記に「金屋 薬師」との標題を付けていますが、肝心の薬壺が手にありません。それで、郷村記の間違い記述と思われます。

 また、表題の後に「弐躰坐像」と言う表現があることから、大村郷村記が編纂された江戸時代の時期には、この『金屋の二体仏』は、既に、あったものと思われます。この石仏は、他の町でもに見られる(夫婦みたいな)二体仏と同種のものと思われます。

(掲載日:2007年10月20日)(改訂版掲載日:2007年11月1日)


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